日常でのわびしさの種
どうしようもなく侘しい気持ちにさせられる
まちが
私にはある。
ただ歩いているだけなのに
匂いも
風景も
すべてセンチメンタルな気持ちにさせられるまち。
昼間はまだ平気なのに
夕方になるともうだめだ
夕方はわびしさを加速させるもの
人の活動は疲れと、帰路への期待で
昼間より
慎ましくなる
そんな人間たちの様子を真似るかのように
動物たちも静かに命のための活動を紡ぐ
全てがわびしさに包まれてしまう。
地域住民がただ雑談を交わしている様子も
リードでつながれた犬や猫も
さびれたまちの姿も
かつてはそこにあったのであろう
賑やかさが失われているのを感じるからだろうか
正直、このようなまちは
好きになれない。
と思っていた
感情が掻き立てられてしんどくなるから
でもつい昨日見え方が突然変わった
わびしさが突然、
心地の良いものへと変化していた。
きっと友達と充実した時間を過ごした後だったからだろう
何もかもが心地よく感じたのである。
時間と心に余裕があるときは、
このような些細な心の変化に、繊細になる習慣をつけておくとよいのかもしれない。
お気に入りの
古本カフェへと進む私の足どりはとても軽く、
鼻歌までも口ずさんでしまいそうな陽気だった。