確か、小学生の頃からそばかすがある。
ずっと、大学生になった今でもコンプレックスで。
私の周りにはお肌がきれいな子がたくさんいて、その子たちがとてもとても羨ましかったし今でもうらやましい。
なぜ私にだけそばかすがあるの
なぜ私だけみんなと違うの
何度も何度も鏡の前に立って自問自答を繰り返す
思春期なんて特にそう。鏡を見る度ため息が出る。好きな男の子とも目を見て話すのが怖い。友達にさえ、気持ち悪いって思われるかもしれない。
ずっと怯えて。
この手にそばかすが移ったりしないかなあなんて自分の手と顔を見比べることもあった。
小学生の頃はわんぱくな子供で、日がな一日友達と外で遊びまわっていた。山も海も川も大好き。そんな子供だった。
でも、日焼け止め塗らなきゃとか日焼け対策しなきゃとかそんなこと毛頭考えなかった。だから「あの時日焼け対策してたらもっと何か違ってたかな、自分に自信が持てていたかな」って恨みがましく年度も何度も、過去に戻りたいとそう願った。
そばかすをコンプレックスと認識し始めたのは中学1年生の時。
幼馴染が「A君が、あの子めっちゃそばかすあるよねって友達と話してたよ。」と。
少しかっこいいなと思っていた男の子で
嘘だと思いたかった。私のそばかすって、話題にされるほど目立つんだ、って。
「本当に?本当に言ってたの?」
信じられなくて信じたくなくてしつこく聞き返した。
「うん。言ってた。」
膝から崩れ落ちそうな、胸を何かで刺されたような本当にものすごい衝撃だった。
ああ、言葉って生き物なんだなって。
もうその日の、そのあとの行動をあまり覚えていない。
それくらい、中学一年生の私にとって衝撃的な一日だった。
それ以来、マスクをつけるようになった。
マスクつけるとまだ安心して人と目を見て話すことができるんだけど、
つけ始めると、外すのが怖くなった。
そんな自分が嫌で、コンプレックスを乗り越えられない自分が悔しくて打開策を模索したりもしたけれどやっぱり今でもそばかすに対する周囲の目が怖くて
マスクをつけて過ごしてる。
友達とか男の子に「かわいい」って言ってもらうこともあるけれど
これまでのそばかすに対する私の思考経験が
その言葉を拒否する。
「そばかすあるのに、かわいいってなに?私に限ってそんなことあるわけないでしょ。」
そばかすあるからこその、アンニュイな雰囲気のモデルさんやそれを武器にするファッションモデルさんはすごくすごくかっこよくて、
ああ、いいな。そんな風になりたいな。って
人のそばかすはうらやましくて、自身のものはまだ、愛せない。
21歳の私って、まだそのような子供なのです。
次回はそばかすを武器にするために奮闘している私の美容のお話。