21歳になってみて
21歳になるまで21歳ってとても大人だと思っていたし
とても大人びて見えていた。
いざ21歳になった私だが
私が思うそして考える、理想とする21歳には程遠い。
とてもとても自分では大人びているとは言えないなあ
大人びて見える同級生たちはどのような思考で毎日を生きているんだろう
眼の奥に焼き付けていた情景も
伝えたかったなにかも
心の中の記憶も
全部全部四方八方
泡沫に消えていく
留めておきたかったなにかも
留めておこうと思った言葉も
いとおしくて慈しみたい日々の情景
何気ない日常生活
何でもない友達とのやり取りも
全部宝箱の中に閉じ込めておきたい
いつでも見たいときに取り出せるよう
思い出せるように
小さいなころ
大切なものをたくさん集めて
宝箱を開くたびにうっとりしていた
あの時代のように
頭の容量は限られているから
わたしが覚えておけることは
ほんの一部でしかないから
一度きりの21歳を大切に生きようと思った
そんな日の思考の記録。