いつもの日常生活。
という常套句があるけれど、日常生活は変わらないように見えて変わっている。
だから二度と同じ一日はやってこないのだ。
眼を通してみる空の景色も友達との会話や家族とのコミュニケーション、思いがけないような新たな出会い。
これらは日々変わりゆくものであって、またそれらを永遠に記憶に留めておくことは難しいことだろう。一日って実はその日限りの儚いものなのだ。
そう思うといつもの通学路や通勤が少し色をまとって見えるようになる。
愛しい日々を積み重ねるように、記憶はとどまらないけれどその時に感じた感情は留めて置けるように。
現代人は忙しいから、デスクワークに家事にSNS徘徊、プライベートいつ何時も時間を気にして生きている。もはやそのように生きるしか生きていけないのだ。日本社会がそれを求めているから。
でも、心の豊かさだけは失わないでほしい。
いつもの風景に見えても実はその日その時に見える景色はその日限りのものだから。
時には心を解放してあげても良いのだ。
人はずっと頑張ることはできないから。
日常生活の中でも心の豊かさを養う時間が少しでも取れるといいな。