paingain’s blog

私の思考の記録

生まれ変わったら猫になるんだ。

”1人で生きる準備はできた。”

先月、行方をくらました友人の捜索にと

手帳を拝見したところ、いなくなったその日に

一言だけ、書き記されていた

彼女は思慮深い人間だった。

何につけても考えずにはいられない性格だった

人間関係にも、苦労することが多く、相談に乗る機会もこれまでに何度かあった

その前日のメモ欄には、こう記されていた。

 

 

 

 

何もかもろくでもない人生だと20代半ばで予感した

死ぬことも考えるが

その勇気がさらさらなかった

そんな自分だった。

実行する前に周りへの迷惑が先に頭をよぎる

死ぬことなんて考えるなと

太陽みたいな人達とひなたで生き続けてきた人たちは

いともたやすくそんな呪いをかけてくる

 

死にたがりの人に死ぬななんて絶対に言ってはいけない

それは呪いとなるからだ

死にたい中で

一日に何度も死をループする人間が

死ぬな!なんて言われたところで

その思考を取り払ってくれるならまだしも

出来もしないのだからそんなことを言う資格なんてないのだ

死にたい人はずっと死にたいのだ

ああ、死んでもしまいたいと

そう思った瞬間が少なからずあって

一度そう考えてしまったら

死神は心の中に住みついている

 

全ては私が悪いと言えばそうなるのかもしれないし

外部環境のせいにしたところでそれは甘えているだけだと後ろ指を指される

 

しかし「どう頑張った」とて

生まれがすべてではないか。

 

東京の裕福な家庭で生まれ育った子供は幼少期から特に資金面の苦労をするわけでもなく心地の良い環境で恥を知らずに自分のやりたいことをやって順調に生活を進めていくことができるのだから

 

そんな人生が保障されているわけではなかった

全て自分の力で切り開いていかないといけなかった

 

物心ついたころから

お金がすべてだと感じた

お金の勉強をした

お金持ちになった人

苦労してお金を貯めた人の話を聞いた

本を読んだ

少しでもメンターを見つけるために、だ

次は投資の勉強を始めなければならない

少しでも自分自身の生活が保障されるためにだ。

 

人生のメンターなんてそう簡単には見つかるまい

それを利用して悪さしようとする連中が世の中にはごまんといるのだから

 

私が私である限り私はずっと死にたいのだろう

家族には申し訳ないとか思う気持ちはある

 

世の中の社会の大半のことは

本よりはるかにつまらなく

色褪せた世界だ

 

ステータス、顔、金、車

そんなものが人の格付けの基準となるのならば私はこんな世の中で生きて居たくない

 

女も男も一様に等しく醜い

 

それをお忘れなきよう。

 

生まれ変わったら自由気ままな猫になりたい。

 

 

 

 

 

彼女は猫に生まれ変わることができるのだろうか。

ところで私は彼女に呪いを掛けたりはしなかっただろうか。

過去を回想したところで彼女はもう戻りはしない。